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小野小町も湯治をしたとされる
湯壺を見にいこう
昔、法華寺近くに、京の都にも知れ渡っていた名湯がありました。
それを聞いた皮膚病を患っていた小野小町が湯治にやって来ました。
十七日間参籠していましたが御利益もなく、小町は薬師如来を恨んで和歌をよみました。
『これ薬師、私が病は避けられて(治らなかったけれど)人が如来と慕って祈る心を(解ってほしい)」願望を託して如来の前に置きそこから立ち去りました。
向坂の頂上付近で、急に大雨が降り如来が和歌に詠むところは「村雨は一時に強く降るものである貴女の蓑笠をここに脱ぎ捨てて(行きなさい)』とあり、蓑笠を脱ぎ捨てたように病気は全快しました。
小町は非常に驚き三拝して再度十七日間参籠して輝くばかりの肌になったそうです。
その湯治をした湯船がこの石壷であるとされています。
北村籠象の著した『丹波誌』掲載によると、温泉の仏が印される、竪七尺、横四尺、深さ三尺の湯壺だそうです。では湯が出たのかと言う疑問が残ります。
湯谷は今でこそ市内の温泉と言えば湯の花温泉ですが、上記『丹波誌』をはじめいくつかの伝承によると昔は湯谷がその筆頭格、豊富な温泉が湧き出ていたと言われており、名湯として京の都まで知れ渡っていたようです。湯谷の東方に今も雪が積もらない、また早く溶ける場所があると言われています。
今はなき寺
東雲山 法華寺
(湯谷薬師堂)
本尊は薬師如来、薬師如来の周りには十二神将と地蔵菩薩が守って
いました。当初は天台宗、後に禅宗。
薬師如来は伝教大師(最澄)の作とされる。
今は法華寺はありません。では法華寺跡はどこでしょうか?
湯谷の東側、東山、東谷付近に通称、薬師と呼ばれる場所がありますが、
特定は出来ません。今後の調査が必要です。
七堂伽藍の大きな寺院だったらしいので、ある程度の平地があったと
思います。
湯壺が観光名所に?
湯谷に2022年の4月に帰ってきた湯壺ですが、せっかくなら皆様に見ていただきたいので公園のように
整備出来ればと考えています。
湯壺は足湯が出来るようにお湯をはり、日差しが強い時でも気にせずおくつろぎいただけるように東屋
を設置したいと考えています。
また、地面は石畳に整備し、石の机とテーブルも設置出来ればと思います。
自然豊かな村なので木々や花も植え、緑があふれる場所になればいいです。
この取り組みをするためには皆様の協力が必要です。歴史ある湯壺を囲んで皆で谷を眺められるような素敵な場所にするためにはふるさと納税での寄付が必要です。
亀岡市では、寄付を通じて自分のふるさとを応援したいという思いに応えるために、「ふるさと亀岡自治活動応援交付金」が創設されていますので、是非ご協力をお願い致します。
一昔前をプレイバック
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